最終更新日 2024年12月10日
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取引業者の選び方

外国為替証拠金取引(FX)を取り扱う会社の数は多く、それぞれの会社が提供する取引システムやサービスは、多様でそれぞれ特徴的です。初心者の方にはどんな会社が向いているのでしょうか。FX取引のポイントごとに業者選びを検討してみましょう。

取扱い通貨をチェック

FX会社の取扱商品(通貨ペア)は各会社によって様々で、種類もいろいろ。通貨ペアの種類が多いほど投資の幅が広がり、分散投資によるリスク回避にも有利な運用ができます。
FX取引で用いられる通貨の基本的な知識を身につけておきましょう。

主要通貨ペアの特徴

まずはFX取引でよく用いられる基本的な通貨ペアをチェック。

米ドル/円 米ドルは、為替市場の中心となる基軸通貨。世界中で広く用いられ、日本でもなじみのある通貨です。値動きの要因になる情報を入手しやすく、予想がしやすいのが特徴。
また、一年を通しての米ドル円相場は変動幅が比較的小さく安定しているので、一般的に運用がしやすいといわれています。
米ドル/円
ユーロ/米ドル ユーロは、欧州12カ国における流通通貨。為替市場で米ドルに次ぐ影響力を持っています。ユーロ/米ドルは世界中で最も取引量の多いメジャーな通貨ペアです。米国の景気拡大ペースが鈍化し、今後ユーロに有利に相場が動くことが期待されています。
ユーロ/米ドル主な値動きの時間帯は欧州時間とニューヨーク時間の間。アジアではタイムリーな情報が少なく、判断が難しいといわれます。
ユーロ/米ドル
ユーロ/円 さきにあげた米ドル/円、ユーロ/ドルに比べると、取引量が少ない。値動きの判断には、ユーロ圏の経済動向や欧州中央銀行(ECB)の金利政策、さらにユーロ圏の中心国であるドイツ、フランス両国の指標に注目するといいでしょう。ユーロ円相場は、ユーロ圏の利上げ期待や比較的好調な経済状況などを反映して上昇傾向にあります。
ユーロ/円

各国の通貨の特徴

そのほかにも様々な通貨ペアでの運用が可能です。ユーロ・ドル以外の各国通貨の基本的な特徴を見てみましょう。

豪ドル 豪ドル
  • ・オーストラリアの流通通貨、通称オージー
  • ・主要通貨のなかでも金利が高く、他通貨の影響を受けにくいのが特徴
  • ・国内の景気も好調のようで、最近注目の通貨です
ポンド ポンド
  • ・イギリスの流通通貨で、米ドル以前の旧基軸通貨
  • ・東京市場での取引が少なく、さらに短期間で大きく値動きするので判断が難しいのが特徴
  • ・現在はユーロに参加するか注目されています
スイスフラン スイスフラン
  • ・スイスの流通通貨
  • ・永世中立国であることから、戦争などの心配がない安全な通貨として扱われてきました
  • ・テロの影響で米ドルの安定性が懸念される状況で、スイスフランの安全性がさらに注目を集めています

カナダドル

カナダドル
  • ・カナダの流通通貨
  • ・日本円と比較すると金利が高く、米ドルの影響を受けやすいのが特徴
  • ・カナダにおける経常・貿易黒字から、安定した通貨と認められています
NZドル NZドル
  • ・ニュージーランドの流通通貨
  • ・豪ドル相場の影響を受けやすいのが特徴
  • ・取引量が少ないので、相場が乱高下しやすいという面があります
南アフリカランド 南アフリカランド
  • ・南アフリカ共和国の流通通貨
  • ・豊富な天然資源を持ち、経済成長が見込まれている注目の通貨です
  • ・最近の値動きの安定、2010年のワールドカップ開催地に選ばれたことから人気が高まってきています
韓国ウォン 韓国ウォン
  • ・韓国の流通通貨
  • ・2002年のワールドカップを契機に輸出入が解禁され、人気が高まりつつある通貨です
  • ・SARSの流行や北朝鮮との関係等、不安材料はあるものの、相場は比較的安定しています
香港ドル 香港ドル
  • ・香港の流通通貨
  • ・米ドル・ペッグ制(米ドルとの為替レートを一定に保つ制度)を採用、かつ中国人民元と一体化している特殊な通貨です
  • ・今後は変動相場制に移行する可能性もあるようです

取引量の少ない通貨は情報量が少なく、流動性の悪さから相場が乱高下するというリスクがあります。それぞれの通貨ペアの特徴をよく理解してから運用しましょう。